母
母は…
何から書いていいのか分からない。
毒親との関係を綴ったブログや記事を読むと、親から浴びせられた酷い言葉がが書いてあった。
私も色々言われたが、けどそんなにない。
よくよく思い出し考えてみると、私は全く期待されていなかったようだ。
そお言う面で良い言葉であれ悪い言葉であれ、親にあまり言葉をかけられた事が少ないようだ。
褒められたこともない。
今日学校であったことを話したことも、悩みを相談したことも、私は母に話したことがない。
私は中学生から結婚するまでずっと日記を書いていた。
親が聞いてくれるはずの話は、日記が受け止めてくれていたようだ。
母は私が物心ついた頃には働いていた。
幼い頃はパートだったり、小学生に上がる頃には正社員として働いていたと思う。
学校から帰り家に人がいたことがない。
だからと言ってこれが寂しかったと言う記憶もない。
3学年上の兄が少し遅れて帰って来ていたことと、多分、母がいないことにホッとしていたんだと思う。
小学生の低学年の頃だったと思うが、いつもと違う感じで覚えていることが1つある。
母がクッキーを焼いたことだ。
多分オーブンを買って、それで焼いてみたんだと思う。
クッキーを焼いたのはそれ1度きりだと思うけど、美味しかった等の記憶はなく、ただ珍しい事として記憶している。
母の記憶で、ましな思い出が1つでもあって良かった。